前頭前野を働かせる②

はじめに

私は長年に渡り、ASD(私がASDと判明したのは、今から少し前のことです)と、トラウマPTSDの生きづらさに苦しんできました。地獄の人生を生きる中で、毎日のように死を望み、早く死んで、苦しみから解放され無の状態になりたいと望んでいました。

その苦しみの中にいながら、少しずつ、時間をかけて、様々なことに取り組んできました。本当に、小さなことから、少しずつ変わっていくので、今の私に至るまで、長い時間を要しました。

私が、このブログを書いている理由は2つあります。1つは、私と同じような生きづらさを抱える当事者の方に、私が生きづらさ改善のために実践したことをシェアする目的です。もう1つの理由は、私がこのブログを継続して書いていくうちに、自分がこだわっている、あらゆることへの執着を捨てて、どうでもよいという気持ちに早く辿り着くためです。そのために、私は色々なことを実践して記録に残しています。

 

 

さて、本題に入りますが、前回は心理学の方向から、前頭前野を働かせる方法を、記事にしましたが、今回は脳トレ前頭前野を働かせる方法をシェアしたいと思います。今回、紹介する書籍は、脳トレを実践している時の脳の画像が載っていますので、信憑性も高いと思います。私自身、その状態が載っている本を探していたので、本書を発見できて嬉しかったです。以下、前トレ(前頭前野を働かせるトレーニング)方法をシェアします。

 

 

日本語の文章を読む

1.文章を黙読する

2.意味が分からない文章を読む

例)れ判がなん身。夜なく世がまた亜、とするをよしくドンさく田 (P.61から引用)

3.文章を音読する

 

黙読では、じっくり読み、音読ではスピードを上げてスラスラ読むと効果があります。1を何度か繰り返した後、3を実践すると更に効果的に前頭前野が鍛えられます。

私の感想

黙読・音読共に疲れました。疲れたということは、前頭前野が働いたということだと思います。特に音読は、学生時代以来だったので、一人で取り組んでいても、少し緊張しましたし、声に出して正確に文章を読むのは、意外と難しかったし、間違えないように集中力も使いました。私は漫画を読むことが好きですが、漫画では効果がないので(私の人生でも証明済みです(笑))、小説を音読しました。

 

 

漢字の書き順を、書きながら覚える

手を動かしながら、漢字の書き順を覚えるので、前頭前野が活発に働きます。一方、漢字の書き順を見て覚えるだけでは、脳はそれほど働きません。

私の感想

書き順を、あやふやに覚えている漢字をピックアップして、実践しました。私が普段、書道などを書き慣れていないせいか、意外と書き順のパターンが多く、書いていて、何度か間違えました。集中力も必要ですので、脳が疲れました。まさか、書き間違えるとは思わなかったのですが(私、特有のことなのでしょうか…?だとしたら少し怖いですが)、そんな発見もあり、取り組んでいて面白かったです。

 

 

数を頭の中で唱える

1.1から10までの数を唱える

2.101から110までの数を唱える

3.素数を唱える

この3つのどれを選んでも、脳がとても活発に働きます。

私の感想

1から10までの数を唱えるより、101から110までの数を唱える方が、少しだけ疲れました。あとは、素数を唱えるのは、クイズのようで楽しかったです。脳の改善を、楽しく取り組めることも良いポイントだと思います。

 

 

1ケタの足し算を速く解く

ゆっくり解いたり、複雑な計算を解いても、それほど前頭前野は働きません。既に身に付けている、1ケタの足し算をすると、左右の前頭前野が働きます。この方法は、左右の前頭前野をバランスよく鍛えられます。

私の感想

この方法は、既に身についているので、あまり疲れたという感覚はありませんでした。とても取り組みやすくて良い方法だと思います。あらかじめ、自分で1週間分のプリントを作成しておいて、毎日、解くようにしても良いのではないかと思います。

2021.11.24.追記

最初は、自分でプリントを作っていたのですが、手間がかかる為、現在は「毎日の脳トレーニング」アプリ(無料アプリ)の暗算を使用しています。

 

 

おわりに

本書には、音読と計算の効果を調べるテストも収録されています。私は、もうしばらく前トレを実践後、テストを受けようと考えています。その際は、結果を追記する予定です。

また、本書の最終章で、「自分の脳をきたえる」という言葉が書かれています。ということは、前頭前野は、自分で鍛えられるものであり、鍛えるものだと分かります。それによって、前頭前野が改善するなら、取り組む方が、自分のためになりますよね。

それから、私は、科学者としての川島博士の考え方に触れて、素晴らしいことだと感じましたし、勇気づけられました。それに、これまで私がやってきたことは間違いではなかったという再確認にもなりました。やはり、生きる上で希望は大事なものです。この記事が、生きづらさを抱える方の参考になりましたら何よりです。